バイクは人がむき出しで乗っているため、事故による死亡率が高く、
死亡原因は「①頭部、②胸部、③腹部」の損傷で全体の9割を占めています。
人体を衝撃から保護するために、バイクには身に着けるタイプのエアバッグがあります。
国内では無限電光株式会社から「ヒットエアー」のブランド名で様々な製品が展開されています。
ハーネス型の「MLV」と「MLV2」の違いについてメモする備忘録です。
着るエアバッグをつける前提
エアバッグは事故の衝撃を軽減してくれる有効な方法です。
その一方で、最低限バイクを運転する上で身に着けるべき防具があります。
防具とエアバッグを組み合わせて効率的に身を守る必要があります。
- バイク用ジャケット「胸部・脊椎・肘・肩の保護」
- バイク用パンツ「膝と臀部の保護」
- バイク用グローブ「手の平と手の甲を保護」
- バイク用シューズ「足首の保護」
バイク用エアバッグのメーカー【hit-air】
バイク用のエアバッグメーカーは数が少ないです。
製品の種類やメンテナンスを考えると「ヒットエアー」1択だと私は思います。
世界中の白バイク隊員への販売実績もあり信頼できるブランドです。
- 国内:ヒットエアー「無限電光株式会社」
- 国外:TECH-Air「Alpinestars」
- 国外:D-Air「DAINESE」
MLVとMLV2の違い【ヒットエアー】
普段来ている服の上から着るとすると「ハーネス型」が最初の選択になります。
そこには大きく分けて「MLV」と「MLV2」と2つの型番がありました。
数字が大きい方が当然新しいはずですが違いをメモします。
項目 | MLV | MLV2 |
---|---|---|
胸椎プロテクタ | 胸椎プロテクタがオプション | 衝撃吸収材が内臓されている |
脊椎プロテクタ | 脊椎プロテクタがオプション | バックプロテクターが内臓されている |
背面の開口 | 背面に穴があり風が通る | 背面に穴がなく風が通りにくい |
キーボックス容器 | ハーネスに包まれている | 成形カバーに包まれている |
CE認証(EN-1621-4) | ー | 対応 |
サイズ展開 | M~4XL | MとL (調整範囲が拡大している) |
プロテクターの胸椎と脊椎の違い。
胸椎プロテクターはどちらもオプションで装備できます。
ただ、MLV2には更に衝撃吸収素材が胸部に入っているようです。
脊椎プロテクターはMLV2はオプションできません。
え?できないの?とカタログを見て思っていたのですが…
そもそもMLV2では内臓しているようです。
- MLV
- 胸椎:オプションのプロテクター
- 脊椎:オプションのプロテクター
- MLV2
- 胸椎:ハーネス内にフレキシブルな衝撃吸収素材が入っている
- 脊椎:バックプロテクターが入っている
キーボックス周り
MLVとMLV2とでキーボックスまわりの設計が違います。
MLVはハーネス生地の一部のようになっていて衝撃に対して不安があります。
MLV2では成形カバーになっていて相対的に強くなっています。
サイズの考え方の差
サイズの数を比較するとMLVの方が多いです。
しかし、これには理由があり1サイズでカバーできる範囲が異なっています。
どちらもアジャスターで調整できるようになっています。
- MLV :M・L・XL・2XL・3XL・4XL(6サイズ)
- MLV2:M・L(2サイズ)
項目 | MLV(M) | MLV(L) | MLV2(M) | MLV2(L) |
---|---|---|---|---|
身長 | 160~175 | 165~180 | 160~185 | 175~195 |
胸囲 | 86~96 | 95~105 | 86~120 | 110~130 |
ウエスト | 72~80 | 78~86 | 72~102 | 84~114 |
エアバッグを着ることのデメリット
安全上のデメリットはありませんが、便利さが損なわれる事があります。
エアバッグを着ることでリュックを背負うことが出来なくなります。
これはエアバッグ展開時に膨らむ妨げとなるためです。
着るエアバッグを買う際には荷物をどう持つかも合わせて検討してください。